黄銅(真鍮)で焼印のDIY
いつかやってみたかった焼印。
オリジナル焼印を注文すると¥10,000くらいしてしまいますので、材料と道具を買って自作してみました。
焼印の作り方
焼印は高温になるので基本的には金属で作ります。
耐久性とかを考えるとステンレスなどが良いですが、加工が難しいのでDIYでは通常黄銅(真鍮)を使うようです。
作り方も基本的には2種類あり、切削とエッチングです。
切削は文字通り削ります。
DIYだとリューターで削るのが一般的ですが、工業的にはCNCでプログラムして加工するようです。出来栄えは当然CNCの方が良いですがその分設備投資がかかるので、オリジナル焼印を注文すると高くなってしまうのですよね。
エッチングはプリント基板と同じようにマスキングしていない部分を溶かして作ります。こちらも精密に加工できるので、細かいデザインを作る場合はこちらの方が良いです。でもDIYではハードルが高いですよね。
今回使った材料、工具
今回は黄銅をリューターで加工しました。
モノタロウで黄銅棒15x15x200mmを購入しましたが、Amazonでブロック状の黄銅を安く売っているので、こちらを購入した方がカット不要で安価なので良いかもしれません。
黄銅のカットは金ノコで出来ます。
私が使ったのとは違いますが、市販の金切鋸用替刃250mmが使える下のような安いモノが良いと思います。
黄銅カットは思ったより楽で、今回のカットは2~3分で出来ました。
断面もこんな感じで、新しい金ノコの塗料が付いていますが、切断面はとてもキレイでした。
リューターはTACKLIFEのRTD36ACです。
フレックスシャフトという、本体からつながった子機のようなモノで加工できるのでとても便利です。プロクソンとかドレメルとかが有名ですが、TACKLIFEも快適に加工できるのでオススメです。
安くても良いので、バイス(万力)はあった方が良いです。
金ノコも材料を固定できていないと加工しづらいし、リューターを使ったときは材料がかなり熱くなるので、手で持たずに固定できるものが必要です。
作製
まずはバイスに黄銅棒を固定して、金ノコでカットします。
その後はドリルで穴開け。
これはM6ネジの先端に付けるためです。
M6ネジで固定するため、ハンドタップでネジ切りしました。
初めてのタップ切りでしたが、うまくネジ切り出来ました。
でもどこまで回せばいいのか、加減が難しかったです。
焼印面の加工は、デザインをプリントしてのり付けし、リューターで加工します。
今回は加減が分からずちょっとデザインが細かすぎたので、思ったようには加工できませんでしたが、まあまあの出来でした。
今回の焼印はバーナーで加熱して使うタイプにしたので、持ち手部分は木にしました。
2x4の端材を切って、ネジ穴をあけ固定しています。
後ろから10mmの穴を開け、焼印側はM6ネジを使うので6mmの穴を開けました。
後ろからM6ネジを差し込むと途中で止まり、反対側にナットを付ければ簡単確実に固定できます。
横から見るとこんな感じ。
焼印のところもナットを付けたので、ダブルナットの要領で焼印を好きな向きに確実に固定できます。
実際に使ってみた
木に押す場合は、思っていたよりも長い時間バーナーであぶらないとキレイに印字できないみたいです。はんだごてだと大きな熱量のモノでなければキレイにできないかも。
木と革では全然焼け方が違うので、毎回試し打ちが必要となりそうです。
1x4ホワイトウッドの場合
牛革の場合
一応、自転車に見える程度にはなりました。
今回の作業の様子
実際にやってみるまでは焼印の自作ってすごく難しそうでしたが、黄銅は木よりも少し硬いイメージで思っていたよりもずっと加工しやすいので、そんなに手間がかからなかった割に良い出来栄えで満足感は高かったです。
やってみたいと思っている人は、トライしてみる価値ありだと思います。
今度は、Claft Lab.のロゴを作ってみたいと思います。